キトサンには皮膚を保護・再生する効果があると聞きましたが本当ですか?

キトサンの皮膚を保護・再生する効果

栄養が多く含まれた食事を摂る子供

キトサンのものすごい皮膚保護力

キトサンには保湿・保油効果によって皮膚をコーティングする作用があり、生体親和性(人体になじみやすい性質)も高いので、安全に皮膚を保護する効果があります。

その上、鎮痛効果や止血効果、殺菌作用も持っているため、ヤケドなどで皮膚の表面にダメージを受けた場合にも、人工皮膚として応用されます。

皮膚表面に障害が起こると、体液が滲出してしまい、感染症を引き起こして時には命に関わる心配があるのですが、キトサンは体液の滲出を吸収しながら新生肉芽の成長をうながし、おまけに殺菌作用もありますから、感染症をおさえながら皮膚の再生を速めることができるのです。

そして役目を終えると、体内にある酵素リゾチームによって分解されるので、使用後も安心ですね。

医療現場でも大活躍

19991年に、サハリンで全身の90%にヤケドを負った3歳の少年コンスタンチンくんが、北海道警察のヘリコプターで札幌医科大学付属病院に運び込まれたことがありました。

まだ冷戦中のできごとだったので、当時は大々的にニュースになったものですが、このとき皮膚移植に加えてキトサン由来の人工皮膚が治療に使われ、コンスタンチンくんの命を救うことができました。

皮膚が完全に再生されるまでの間、キトサンはその親和性や鎮痛効果、治癒促進効果で傷口を守りながら治していきます。おまけに傷痕もきれいというのですから、医療現場でも研究が進み、活躍の場を広げています。

皮膚にとどまらないキトサンの活用

キトサンの威力は、人工皮膚だけにとどまりません。最近になって、歯と歯茎の間にある歯根膜細胞を、キトサンを使って増殖・分化させる実験が成功したとのことです。

歯のクッション材の役割をしている歯根膜細胞が増えると、周辺の骨や肉を再生することができるため、歯周病治療や、インプラント技術などの一層の進化が期待されます。

また、キトサンの人工骨への応用も始まっていますので、これからもキトサンの活躍に目が離せませんね。